障害児向けの施設で「放課後等デイサービス」を提供したように装い、神戸市から不正に給付費を受け取ったとして、兵庫県警暴力団対策課と西宮署は1日、詐欺の疑いで、施設を運営する神戸市須磨区の「日本介護医療」役員、田中信隆容疑者(34)=同市須磨区多井畑東町=を再逮捕した。姉の会社員大野恵美容疑者(39)=同=も逮捕した。
日本介護医療は神戸市内で2カ所の「放課後等デイサービスikoi」を運営。児童福祉法に基づき、同市から事業者としての指定を受けている。
2人の逮捕容疑は共謀し昨年4〜10月、自宅に開設した「名谷・妙法寺店」で、小中学生8人が延べ約740日分のサービスを利用したと偽って神戸市に請求書類を出し、給付費約792万円を詐取した疑い。県警によると、2人は容疑を認めているという。
県警は、もう1カ所の「新長田店」(同市長田区)についても受け入れ実態を調べる。
田中容疑者は知人らと共謀し、実質経営する整骨院を患者が利用したように装い、尼崎市から「柔道整復施術療養費」を不正受給した疑いなどで既に2回逮捕され、詐欺罪などで起訴されている。
【放課後等デイサービス】自治体の指定を受けた事業者が障害のある子ども(6〜18歳)を放課後などに預かり、遊びや学習を通じて発達を支援する。保護者の費用負担は収入に応じて変わるが原則1割で、残りは国と自治体が事業者に支払う。全国各地で事業者による不正が発覚し、厚生労働省は運営の条件を厳格化する方針を固めている。
引用元:gooニュース
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