健康保険を使ったマッサージ、はり・きゅう治療で療養費の不正請求が相次いでいる問題を受け、厚生労働省は、75歳以上が加入する47都道府県の後期高齢者医療広域連合を対象に不正請求の額や事例について調査することを決めた。厚労省によると、マッサージ、はり・きゅうの療養費を巡る不正で国が全国調査するのは初めてとみられる。
調査の実施は、厚労省が2日開いた社会保障審議会の検討委員会で表明した。12月に予定する次回の委員会までに結果をまとめる方針。
健康保険が適用されるマッサージなどでは、患者の大半が高齢者。相次ぐ不正の背景には、自宅や老人ホームへの訪問施術にビジネス目的で参入する事業者の増加があるとみられる。
厚労省は委員会で、介護施設の運営事業者らに金品を渡して患者紹介を受けたケースを療養費の支給対象外にするための具体策を来年3月までにまとめるなど、不正防止に向けた工程案も示した。
また、柔道整復師による療養費の不正請求を防ぐため、請求内容を審査する協会けんぽなどの審査会が柔整師に資料の提出を求められるようにするなど、来年度から審査会の権限を強化する。
引用元:毎日新聞
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