2016年11月29日火曜日

接骨院の数が急増中 数カ月で閉院となってしまうケースも

ご参考にしてください。


平成14年に全国に約2万6000院だった接骨院数が、昨年は約4万7000院と大幅に増加。治療院の中でも「接骨院」の数が急増している。なぜこんなにも急激に治療院が増えたのか。

現役の治療家でもあり、治療家向けのコンサルティングも行っている前川雅治氏によると、「最も大きな要因は柔道整復師の学校が増えたことです。平成10年の福岡地裁の判決を受け、要件さえ満たせば柔道整復師の専門学校の設立が可能になりました。それで、学校の数が一気に10倍近くまで増加してしまったのです」と話す。

「さらに最近は、資格がなくても開院できる美容メニューメインのカイロプラクティックや美容整体という業態も現れました。こういった流行もあり街には治療院が激増しているのです」とほかの要因も説明。「あまりの過当競争により、治療院を開院したものの患者を集めることができず、ほんの数カ月で閉院となってしまうケースも増えています」と解説する。

現状について前川氏は「私が開業したころに比べ、今は治療家向けのマーケティングセミナーもたくさん開かれています。もちろん、成功するためにはマーケティングの知識も必要ですが、私はそれ以上に時代の流れを読み取る力が必要だと思っています」と切り出すと、「治療院業界は経済の中の小さな枠でしかありません。『木を見て森を見ず』という言葉もありますが、全体を見ると、まだまだ多くの治療院が見逃している、大きなビジネスチャンスが眠っているのです」と前を向く。

ちなみに前川氏は「私がまずやったのは、チラシを大量に配る、広告の表現やデザインに気を配る、受付を工夫するなど」だったという。敷居が低くなった分だけ、数が増え、競争が激しくなった治療院業界。どのような業界にも当てはまることかもしれないが、過当競争の時代だからこそ、愚直に当たり前のことを当たり前にやりぬく力が成功の秘訣なのかもしれない。


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