警視庁組織犯罪対策4課が詐欺容疑で
患者の受診回数を水増しし診療報酬を不正受給した疑いがあるとして、警視庁組織犯罪対策4課は6日、千葉県内で歯科医院を経営する歯科医師で医療法人「重松会」理事長、重松武容疑者(58)=東京都渋谷区恵比寿2=や、指定暴力団住吉会系組長、三戸慶太郎(50)とコンサルタント会社役員、早川和男(39)の両被告(詐欺罪で起訴)ら11人を詐欺容疑で逮捕した。【宮崎隆、黒川晋史】
三戸容疑者と早川容疑者は、東京都内の接骨院で柔道整復師(柔整師)の診療報酬にあたる療養費を詐取したとして逮捕、起訴された。その後の調べで、両容疑者らが接骨院だけでなく、歯科医院も巻き込んで組織的な不正受給を繰り返し、暴力団の資金源としていた疑いが強まったといい、不正受給額はこの歯科医院だけで1億円を超えるとみて解明を進める。
逮捕容疑は、2011年7月上旬から13年1月中旬ごろ、患者12人分の受診回数を水増しした診療記録を作成し、都内の8区役所など10機関から診療報酬366万円をだまし取ったとしている。組対4課によると、重松容疑者は容疑を認め、三戸容疑者は否認、早川容疑者は「重松容疑者に患者を紹介したことはある」と供述しているという。
民間信用調査機関などによると、重松会は14年12月時点で金融機関からの借入金など計8000万円を超える債務を抱えていた。船橋市のほか、千葉市と市川市でも歯科医院を経営していたが、いずれも既に閉院している。
接骨院を巡る不正受給事件では、組対4課が昨年11月、東京都杉並区の接骨院で療養費を詐取したとして、暴力団関係者や柔整師ら20人以上を逮捕し、三戸、早川両容疑者ら5人が詐欺罪で起訴された。両容疑者らは09年5月から5年間にわたり接骨院や歯科医院、都内の医院など計7カ所で不正受給を繰り返していたとみられる。
引用元:毎日新聞
0 件のコメント:
コメントを投稿