2015年11月6日金曜日

療養費詐取:組長ら十数人に逮捕状 柔道整復師と共謀

柔道整復師(柔整師)の診療報酬にあたる「療養費」を不正受給したとして、警視庁組織犯罪対策4課は6日、指定暴力団住吉会系組長の男(49)や接骨院などを運営する会社役員の男(35)ら十数人について詐欺容疑で逮捕状を取った。6日中に逮捕する方針。捜査関係者によると、組長らは東京都内のコンサルタント会社役員の男(38)らと共謀して架空の施術記録を作成し、都内の自治体など健康保険事業を運営する「保険者」100機関以上に療養費を架空請求し、約1億2000万円をだまし取ったとみられる。
 また、都内の医院や千葉県の歯科医院でも同様の手口で診療報酬の不正請求を繰り返した疑いもあり、同課は詐取金が暴力団の資金源になったとみて調べている。暴力団関係者が「患者」をあっせんしていたとみられ、お笑い芸人が「患者」になっている請求もあったという。
 組長らは2011年8月〜13年4月ごろ、東京都杉並区の接骨院(既に閉鎖)で、組員や知人らの保険証を悪用して、架空の施術記録を作成し、療養費を世田谷区などに請求し、現金数十万円をだまし取った疑いが持たれている。運営会社役員の男は昨年11月、毎日新聞の取材に「(杉並区の接骨院に)柔整師を派遣していただけで、経営には関わっていない」と関与を否定していた。
 柔整師は厚生労働省認可の国家資格で、接骨院や整骨院で施術する。同省によると、患者が柔整師の施術を受ける場合、骨折や打撲といった緊急の治療が必要なけがに限り健康保険が適用される。
 保険適用の施術を受けた場合、患者の支払い方法は、接骨院などの窓口でいったん全額を払った後に自分で保険適用分を保険者に請求する「償還払い」と、窓口で自己負担分を支払い、保険適用分を接骨院などが代理請求する「受領委任」の二つ。自分で手続きする手間を避けるため、多くの患者が受領委任を選択するという。
 受領委任の場合、接骨院などに代わって療養費の請求をする民間の代行業者もおり、組長らはこうした業者らも関与させ、組織的な不正受給を繰り返していたとみられる。
毎日新聞NEWSサイトより転載しました。

色々なNEWS番組でこの事件を取り上げていました。
馴染みのあるレセプト用紙も出てきました。
嫌な事件ですね。
受領委任払い制度が少し悪い感じに取り上げられていました。
真面目にやっておられる先生がほとんどなんですが、変な方向に柔整業界が行かないことを願います。





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